小学生が学習帳を広げている。
中には先生の採点が書かれている。
どうやら満点らしく、赤ペンで大きな「花丸」がえがかれている。
今でも満点の時は花丸印なんだなと感慨深い気持ちになった。
一生懸命勉強して満点を取った時は自己満足といえどこ誇らしい気持ちになったものだ。
そのとき描かれている大きな花丸は特別ご褒美をもらった気分に浸れた。
大人になるにつれ、日々のルーティンに忙殺され、小さな達成感すら感じることがすくなくなってきた。
あのときもらった花丸印は大人になった今こそ必要なアイテムなのかもしれない。