2020年、東京の夏は例年以上に暑い。
35度の猛暑日が当たり前のように続いている。
電車の車内広告に赤城乳業の「ガリガリ君」が張り出してある。
「そういえば今年はまだ「ガリガリ君」を食べていないなぁ」ふとこんなことを思った。
確か去年は、会社の差し入れで一本食べたような記憶があるのみ。
歳を追うごとにアイス「ガリガリ君」を食べる本数が減ってきた気がする。
ガリガリ君のみならず、アイスクリーム自体食べる量がダントツに減ってきたのは確かだ。
子供の時は、夏にアイスを食べない日があるなんて想像もしなかった。
むしろアイスクリームを食べるために目の前のことに頑張っていたと言ってもいいぐらいだ。
アイスは火照った身体を芯から冷やしてくれ、
また爽快な気分をもたらしてくれる。
あれだけ中毒性が高いおやつだったのに、いつしか夏の暑い日でもたまに食べる程度のものに成り下がってしまった。
あれだけ好きだったはずのものを、気にもしなくなったのはなぜだろう。あの大切な感覚はどこに行ってしまったのか。
きっと、大人になるにつれ、アイスクリームの他にも薄れてしまった感覚、記憶があることだろう。
今夜はアイスクリームを食べてからベッドに入るとしよう。